コロナウイルスの影響-イギリス編-

こんにちは。今回は今話題のコロナウイルスにまつわる話を留学生の視点からお伝えしたいと思います。

まずは2月から3月にかけてのイギリスの様子から。

ロンドンでシンガポール国籍の留学生がイギリス人の若者の集団に暴行を受けたというニュースを知っていますか?私はそのニュースを受けて1人で外出するのが怖くなりました。また大学のクラスである1人の男子学生に私が日本人であるという理由で隣に座ることを避けられ、影で「日本人も危ないからな」と言われました。それからは下を向いて歩くことが多くなりましたがこれも留学しなくては経験することのできない貴重な体験だと思い、切り替えました。

アジア圏から感染が拡大したコロナウイルス、現在は欧米に大きな影響を与え始めています。

私の大学では5月まで学期が続くのですが、留学生の学期中の早期帰国が認められました。当初イギリスはまだ全学校の休校要請は出されていませんでした(3月現在すべての学校が休校になっています)が、学部の教授によるとそれも時間の問題のようです。ただ、来週から500人以上の集会が禁止されることが決まりました。また、イタリアやチェコデンマークなどのヨーロッパの国々が国境閉鎖されています。イギリスは集団免疫(一度感染した人がウイルスの抗体を持って増えることで感染者が減少していく)という方法でコロナウイルスに対抗しています。この措置には賛否両論ありますが。

イギリスでも日本と同じようにデマによってトイレットペーパーがスーパーから消えて無くなっていました。

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在庫のないトイレットペーパーの棚

3月に入ってからのイギリスの状況

現在はイギリスのすべての大学に休校措置が取られていますが、私の大学はそれより1週間早く休校措置が取られました。内容はすべての施設の閉鎖とオンライン授業への移行です。それと同時に、私は寮から3月末までの強制帰国命令が出されました。

イギリスへの感染はますます深刻化しており、パブ/レストランの営業停止に始まり、323日現在約3週間の自宅待機が命じられました。スーパーでは外出禁止に備えて人々が買いだめを行ったため生鮮食品からペットフード、生活必需品まで在庫が無くなっていました。

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当初は他の欧州の国と違った集団免疫という対策をとっていたイギリスですが、コロナの脅威に敵わず日本への入国制限対象国にも指定されています。昨日、私も日本に帰国し2週間の外出禁止、自宅隔離中です。この2週間はオンラインでの授業と課題に取り組みたいと思います。

次回は日本入国の際の検疫についてお話します。